Unnamed Memory Ⅰ 青き月の魔女と呪われし王/古宮九時
あらすじ
――魔女。
大陸に五人しかいない、絶大な力を有し、
強国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃、『沈黙の魔女』より『子孫を残せない呪い』をかけられてしまった。
そして、オスカーは呪いの解呪のために、最強と名高い『青き月の魔女』・ティナーシャのもとへ
“魔女の塔”の試練を乗り越え、晴れて魔女の契約者となったオスカーが望んだのは、ティナーシャを妻として迎えることで――?!
――そうして、一人の王族と五番目の魔女の、長い長い無名の
感想
Web小説では一番好きな作家様の作品で、個人サイトや小説家になろうでWeb版を追っかけてきたので、書籍化してきゃっほーっ!! となったやつ。
(Web小説でのペンネームは、「藤村由紀」先生)
「というわけで、俺の妻になる予定」
「ならないよ!」
(本文より)
こんな二人のやり取りはラブコメですが、推理やらバトルやら、いろいろな要素がギュギュっと詰め込まれているので、ラブコメと一言で表現するのも違和感が。
というか、ヒロインのお腹に穴が開く話は、ラブコメに分類しても許されるのかしら?
(深刻顔)
だって、Unnamed Memory(以下UM)の世界観、命の扱いがなかなかドライで、人は普通に死ぬし、人の命を
だから、オスカーの鋼鉄メンタルの安心感が
ティナーシャの火力もそうですが、オスカーの絶対魔法抵抗の剣って、反則ですよねっ!
(
あと、ドラゴンのナークが可愛いので、彼の活躍も見てみてくださいっ!!
(ドラゴン萌の叫び)
個人的な意見ですけど、オスカーの
年の差ラブコメと言いつつ、精神の安定度は、長生きのティナーシャより、若者のオスカーの方が高い印象を受けますよ。
事あるごとに、ティナーシャから求婚をばっさり断られても、全然めげないオスカー素敵。
ティナーシャの反応が可愛いから、いいぞ、もっとやれっ!!
そんな感じでラブコメしつつ、王子と魔女の間に横たわる断絶もしっかり描いているのが、UMの魅力の一つ。
絶大な力と、他者に置いていかれるばかりの
ティナーシャの本当を大事にしたいと願う、オスカーの想いが深い。
ちなみに、Web版のUMは、Act.1とAct.2に分かれていて、2019年10月現在出版されている三巻までがAct.1っ!!
Web版のAct.2に当たる、四巻もちゃんと出るそうなので、
面白いからみんな読んで~~~っ!!
もっと色々書き殴りたいけど、なるべくネタバレはしないようにすると、
おのれ自分の文章能力っ!!
ツイッターを拝見していると、自分の財布でUMの面白さを立証している、パワフルな方がいらっしゃるので、自分はまだまだだと思います……。
(謎の敗北感)
そして、古宮九時先生の作品は、いちいちツボに刺さるから、Web小説も書籍も色々おすすめしたいっ!!
Web小説のMemoriaeの世界観が本当に好きっ!!
本当に、何で私は書籍化された『Babel』の続き読めていないのかなっ?!
[rakuten:rakutenkobo-ebooks:15877307:detail]
楽しみにしてた、姫様のイラスト~~~~~~~っ!!!!!
(号泣)
一方の書籍だと、現代ものの『死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録』や、『純真を歌え、トラヴィアータ』も面白いですよっ!!!
- 価格: 693 円
- 楽天で詳細を見る
そのうちこっちの感想も書きたいですっ!
古宮先生のデビュー作の、『監獄学校にて門番を』(全三巻)もオススメっ!!!
- 価格: 671 円
- 楽天で詳細を見る
(ファンタジー好きの叫び)
追記2020/11/13 5巻発売中&コミカライズしていました!!
電撃の新文芸『Babel』1&2巻販売中!
12月には三巻発売です!!