詞乃端のオススメ本感想書き殴り+α

オススメ本の感想を書き殴りたい+宣伝したいの精神で作ってみたブログ。気が向けば他の事も書く予定。

いつか仮面を脱ぐ為に~嗤う鬼神と夢見る奴隷~/榊一郎

いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~ (角川スニーカー文庫)

あらすじ

戦場にて、英雄の少年は奴隷少女に恋をした――。

 

王国の最終防衛用兵器――残虐無双の《護国鬼神(ラディカル・ガーディアン)》たる少年・レオ。

敵国の特攻魔導兵器に、使い捨ての魔力供給源として組み込まれていた、エルフの奴隷少女・フェルミ

 

……もとい、鬼神の仮面を被らないと約一名以外とまともに話が出来ないコミュ障と、置かれた境遇のせいで、自我やら何やらがまともに育たなかった女の子とのラブコメ

 

感想

ストレイト・ジャケット」や「棺姫のチャイカ」等の著者、(さかき)一郎(いちろう)先生の新作。

あんまり作者のお名前を覚えられない自分が、作者買いしようと思ったくらい、色々な面白い作品を世に送り出していらっしゃる先生ですよっ!!

 

TUEEE、奴隷少女、サムライ、エルフect.――。

何だかなろうの小説でよく見かけるワードですが、(ただよ)うダークな雰囲気はやっぱり

榊先生の作品っ!! と言う感じ。

だが、そこが良いっっっ!!

また、上記ワードの他に、メカも怪獣も登場しておりまして、よくもまあこんな

ごちゃ混ぜな要素を同一世界観に落とし込めたなと思いました。

()めてます)

と言うか、8月から10月まで、立て続けに別レーベルから新作ラノベ発売してる

榊先生、すごい。

(『いつか仮面を脱ぐ為に』を含め三作品)

 

 

 

薄幸系ヒロインのフェルミはもちろんですが、主人公のレオが何だかかわいい(笑)

レオって、俺TUEEEの体現者なのに、引き(こも)りのオタクだし、自分の趣味が

世間一般ではキモイ扱いされている自覚があるし、自分の執事にいじめられているとか――もう、ギャップ()えですねっ!

 

そして、レオの、五人以上は大群衆の感覚には笑いました。

『一人二人三人たくさん』って、なにさっ!

まあ、この辺りには、最終防衛用兵器扱いを受けるレオの境遇(きょうぐう)も絡んでいるので、

のんきにギャップ萌え~っ! と、言えるところでもないのですが。

 

でも、男主人公にギャップ萌えを叫ぶとか、自分的に珍しいな。

 

あと、レオとフェルミ以外の登場人物も魅力的で、レオの執事・ハリエットと、主人なはずのレオとの掛け合いがツボりましたっ!!

ハリエット、漫才でもその他でも、非常に頼もしく優秀な万能執事です。

なお女性。

 

それに、押しかけ婚約者のマリエルさんもいい味出しているので、

早く続きが読みたいな~~~~~~。

(チラリ)

(どこにだ)

 

……と言うか、フォローさせていただいている長田信織先生のつぶやき通り、

野生のライトノベルって何もしないと絶滅しますが、お金をはたいて保護しても、

絶滅することもあるから出版不況って世知辛(せちがら)

(´;ω;)

打ち切りとかね、作者様お亡くなりとかね、一読者にはどうしようもないけれど、

続きが読みたいのに読めないと(かな)しいのです……(泣)

 

あ、長田信織先生の『数字で救う! 弱小国家』シリーズもおススメですっ!!

ただいま4巻まで刊行中ですが、感想殴り書きはそのうちやりますっ!

 
追記2020/11/13
『いつか仮面を脱ぐ為に』二巻&コミカライズ発売中!!
やったね!!!